Harmony検査とは

Harmony Prenatal Testは、胎児が21トリソミー、18トリソミーおよび13トリソミーである可能性を評価するための血液検査です。これらのトリソミー以外に、モノソミーX、性染色体異数性、22q11.2微小欠失の可能性を評価したり、胎児の性別を判定する検査オプションもございますが、日本ではこれらのオプション検査はお受けしておりません。Harmony Prenatal Testは妊娠10週という早い時期から実施することができ、幅広い年齢およびリスクカテゴリーの妊婦に対して有効です。1 Harmony Prenatal Testは単胎妊娠、双胎妊娠、自己または非自己の卵子ドナーによるIVF妊娠の妊婦に使用することができます。

 

21、18、13トリソミーに対するパフォーマンス

Harmony Prenatal Testは21トリソミー、18トリソミーおよび13トリソミーに対して一貫して高いパフォーマンスを示すことが臨床試験で報告されています。2



リファレンス

  1. Any risk refers to the average risk population (under age 35) and high risk population (over age 35). The Harmony test has been studied in women ages 18-48. Pregnancies with more than two fetuses, a history of vanishing twin, maternal organ transplant or maternal aneuploidy are not eligible for the Harmony test.
  2. Stokowski et al. Prenat Diagn. 2015 Dec;35(12):1243-6.

双胎妊娠も検査可能

Harmony Prenatal Testの双胎妊娠でのパフォーマンスは1, 300以上の双胎妊娠を調べた査読済みの研究で発表されており、世界中で16, 000を超える双胎妊娠での検査に使用されています。1,2,3,4,5,6,7

文献中で調べられている双胎妊娠の臨床シナリオ;

  •     1絨毛膜双胎
  •     2絨毛膜双胎
  •     体外受精(IVF)による双子
  •     自然妊娠による双子
  •     双子の両方が異数性を示す妊娠
  •     双子の片方のみが異数性を示す妊娠
  •     妊娠第1期検査
  •     妊娠第2期検査

性染色体異数性(SCA)

人間は一般的に2本のX染色体を持つか、あるいはX染色体とY染色体を1本ずつ持っていますが、性染色体数がこのような典型的なパターン以外である場合、性染色体異数性(SCA)と呼ばれます。SCAの総合的な有病率は約1:500です。1 SCAに関連した疾患はしばしば微妙ですが、先天性欠損、不妊症、学習に関する違いを含めた幅広く変化する臨床的特徴を呈します。ほとんどのSCAは妊娠中にルーチンに実施される検査では確実には検出されません。

リファレンス

  1. Thompson and Thompson. Genetics in Medicine, Sixth Edition. Robert L Nussbaum, Roderick Mclnnes, Willard Huntington, Saunders, 2001.

 リファレンス

  1. del Mar Gil M, et al. Fetal Diagn Ther. 2014;35(3):204-211.
  2. Struble C et al. Fetal Diagn Ther. 2013;35(3):199-203.
  3. Bevilacqua E, et al. Ultrasound Obstet Gynecol. 2015;45(1):61-66.
  4. Stokowski et al. Prenat Diagn. 2015 Dec;35(12):1243-6.
  5. Sarno L, et al. Ultrasound Obstet Gynecol. 2016;47(6):705-711.
  6. Jones KJ, et al. Obstet Gynecol. 2018 51:274-277.
  7. Data on file.
1 

22q11.2微小欠失

22q11.2微小欠失とは、22番染色体の一部が欠失している状態であり、1,000名の妊婦のうちの約1名で起こります。2,3この染色体疾患は心臓欠陥および発達遅延の遺伝的な原因としてダウン症候群の次に一般的なもので4、ディ・ジョージ症候群や口蓋心臓顔面症候群(VCFS)の根本的な原因です。22q11.2微小欠失は、妊娠中にルーチンに実施される検査や核型分析などの方法では確実には検出されません。4 トリソミーとは異なり母親の年齢は微小欠失のリスク因子ではありません2。症例の90%以上で家族歴が認められないことから5、家族歴で確実に胎児の罹患を予測することはできません。

Harmony Prenatal Testの22q11.2のパフォーマンスは1,900名以上の妊婦の参加した試験で評価されており、129名の欠失が実際に確認されています。Harmony Prenatal Testでは3Mb以下の22q11.2欠失の可能性のある胎児を、擬陽性率を低く抑えたまま高い確実性をもって識別します。1

22q11.2の臨床試験の概要を読む

リファレンス

  1. Schmid et al. Fetal Diagn Ther 2017; Doi:10.1159/000484317.
  2. Grati et al. Prenat Diagn 2015;35:801-809.
  3. Wapner et al. N Engl J Med 012;367:2175-2184.
  4. McDonald-McGinn et al. Gnet Med.2001 Jan-Feb:3(1):23-9.
  5. Bassett et al. JPediatr. 2011 Aug;159(2):332-9. 

優れたパフォーマンス

New England Journal of Medicineで発表された画期的な研究(NEXT)で、Harmony Prenatal Testは従来法である妊娠第1期検査(FTS)よりも優れていることが示されました。1 この研究は前向き盲検試験であり、年齢やリスクカテゴリーを特定しない一般的な妊婦群において21トリソミーの検出率、偽陽性率、陽性的中率を比較しています。

 

The International Society for Prenatal Diagnosis (ISPD)やAmerican College of Medical Genetics and Genomics (ACMG)などの専門団体では、NIPTを検査の第一選択肢として支持しています。

「現在適切であると考えられている検査プロトコールは、”cfDNA検査がすべての妊婦に一次検査として提供される”である」2

「ACMGでは、21、18、13トリソミー検査の選択肢として最も感度の高い検査はNIPTであることを全ての妊婦に知らせることを推奨する」3

リファレンス

  1. Norton et al. Am J Obstet Gynecol.2012 Aug;207(2):137-8.
  2. Benn et al. Prenat Diagn 2015; 35: 725–734.
  3. Gregg et al. Genetics in Medicine 2016 Oct; 18(10):1056-65.

他の検査との違い

最も幅広く研究されている検査

148,000名以上の妊婦が参加した48本以上の査読文献で実証されています。1

Harmony Prenatal Testは、他のセルフリーDNAを分析するタイプの出生前検査よりも多くの科学文献で研究成果が発表され1、単胎妊娠、双胎妊娠、あらゆる年齢やリスクカテゴリーの妊婦でパフォーマンスが広く実証されています。2,3,4,5 また、臨床実装6や胎児cfDNA含量の評価の正確性と再現性7についての査読文献も発表されています。

臨床的根拠の概要を見る

 

明白でシンプルな会話を可能に

Harmony Prenatal Testは臨床的に意義のある疾患のみにフォーカスしています。このため検査精度の信頼性が高く、妊婦との面談での会話が明確でシンプルなものとなります。

臨床的意義の低い疾患を検査することは必ずしも良いアプローチではありません。「色々な疾患を調べる検査

」は「よりよい検査提案」ではないのです。

これは、医学的価値が良くわかっていない稀な疾患をいくつか同時に検査しようとすると、稀な疾患であるほどそれぞれの疾患での検査精度を確認すること難しくなり、さらに、それぞれの疾患の検査でそれぞれに偽陽性が発生するために検査全体で偽陽性率が低下し、検査結果を信頼できる確証が持てなくなるからです。

Harmony Prenatal Testは妊婦および医師が最も関心を持つ一般的に発生頻度の高い遺伝性疾患のみにフォーカスすることで、偽陽性を最大限低くし、偽陽性による不要な侵襲的処置を最小限に抑えます。

Harmony検査の結果レポート例を見る

結果への自信

実証された正確な胎児cfDNA含量に基づいてスコアを算出

 

母親の血液中の総cfDNAのうちの胎児に由来するcfDNAの相対量を示す「胎児cfDNA含量」は、NIPTにとって重要な品質基準です。8,9,10 胎児cfDNA含量の最小値を規定していないまたは正確に評価しない出生前検査法では、母親由来のcfDNAのみに基づく結果をレポートする可能性があります。11 このためにInternational Society of Prenatal Diagnosis (ISPD)、 American College of Obstetricians and Gynecologists (ACOG)およびAmerican College of Medical Genetics and Genomics (ACMG)ではcfDNA検査での胎児のcfDNA含量の評価の重要性を強調しています。8,9,10 Harmony Prenatal Testは検査結果を評価する際に胎児cfDNA含量というファクターを組み込み、また、報告書上でもこの値を表記しています。この結果、レポートされるスコアはそれぞれの妊婦個人での値となります。

 

 

Harmony Prenatal Testの胎児cfDNA含量評価の正確性と再現性は、47,500を超える臨床検体を含む査読済みの研究で実証されています。6 また、胎児cfDNA含量を評価することの重要性は、妊娠していない2名の女性の採血検体を5か所の別のラボでNIPT検査した結果を報告した文献でも示されています。この試験で、Harmony Prenatal Testは分析のためには胎児cfDNAが不十分である、と正しく報告されましたが、胎児cfDNA含量を測定しない、または胎児cfDNA含量を正確に測定できないNIPT検査では、母親のcfDNAに基づく結果をレポートしていました。11

医者にとっても妊婦にとってもシンプルなプロセス

検査の流れ

  • 医者にとっても妊婦にとってもシンプルなプロセス
  • 遺伝カウンセリングの上、妊娠10週以降に採血
  • 採血検体を送付
  • セキュリティWebポータルから結果レポートをダウンロード
  • 結果の明確化や相談支援:Harmony専属の遺伝カウンセラーやクライアントサービスから

 

一般向け資料

私たちの歴史

Ariosa Diagnostics社のCLIA認定およびCAP認定臨床検査室は、90,000名以上のチームメンバーと120年以上にわたり患者様に貢献してきた歴史を持つロシュにより運営されています。

私たちの歴史について読む

A:

Harmony Prenatal Testは、あらゆる年齢やリスク因子†の妊婦の胎児が21、18、13トリソミーである可能性を評価する非侵襲的なセルフリーDNA検査です。妊娠10週という早期に検査することができ、21トリソミー(ダウン症候群)の検出率は99%以上であり擬陽性率は0.1%未満です。1

Harmony Prenatal Testでは検査対象となる特定の染色体のみにフォーカスする方法で検査を行います。

 

†35歳以下及び35歳以上の両方の妊婦群。この研究には18歳~48歳の妊婦が参加しています。

セルフリーDNA: 細胞が壊れた際に血液中に放出されるゲノムDNAの断片。妊婦の場合、母親の血液には母親のDNAだけではなく胎児のDNAも含まれています。

リファレンス

  1. Norton et al. New England J of Medicine. 2015; 372(17):1589-1597.
A:

Harmony Prenatal Testには性染色体異数性(モノソミーX、XXX、XXY、XYY、およびXXYY)検査と22q11.2欠失検査のオプションメニューがありますが、現在のところ日本ではこれらのオプションメニューをご依頼いただくことはできません。

A:

妊娠を確認した後、妊娠10週以降にHarmony Prenatal Test専用の採血管で妊婦から採血し、その血液検体を専用箱に指定通り梱包して依頼書を同封してお送りください。お送りいただいた検体はAriosa Diagnosticsラボで検査され、検査結果はお客様専用のセキュリティWebポータルアカウントに保存されます。

Harmony Prenatal TestはNT超音波と併用することができます。

A:

専用の消耗品キットをご購入ください。国内でのご利用やご注文方法、Harmony Prenatal Testについての一般的なお問い合わせはtokyo.seqsol@roche.comへご連絡ください。

A:

Harmony Prenatal Testの検証研究には、35歳未満と35歳以上の両方の妊婦を含む、任意の年齢(18-48歳)・リスクカテゴリーの妊婦が参加しています。実際、New England Journal of Medicineに掲載された画期的な研究で、21トリソミーの検出率と偽陽性率の両方において、Harmony Prenatal Testが妊娠第一期検査を有意に凌駕することが示されています。1 

Harmony Prenatal Testの有効性は、単体妊娠、双胎妊娠、およびIVF妊娠(自己および非自己卵子妊娠を含む)について確認されています。2

 

研究・文献リストを見る

リファレンス

  1. Norton et al. Am J Obstet Gynecol. 2012 Aug;207(2):137.e1-8.
  2. Gil et al. Fetal Diagn Ther. 2014;35:204-11.
A:

18-48歳の妊婦22,000人を対象とした盲検前向き試験においてHarmony Prenatal Testの偽陽性率は0.1%未満でした。1 一方で、ほとんどの従来の検査では偽陽性率は一般に約5%と言われています。2

Harmony Prenatal Testと他の妊娠第一期検査との違いについては、こちらをご覧ください。

リファレンス

  1. Norton et al. N Engl J Med. 2015 Apr 23;372(17):1589-97.
  2. Ashoor et al. Ultrasound Obstet Gynecol. 2013 Jan;41(1):21-5.
A:

PPV(Positive predictive value、陽性的中率)とは、陽性という試験結果の判定が真に陽性である確率です。

Harmony Prenatal Testの21トリソミー検査のPPVは盲検試験で検証されており、高リスク群iにおいて93% 、一般妊婦群iiにおいて81%であると発表されています。1-2 これに対して妊娠第一期血清スクリーニングテストでは、高リスクまたは35歳以上の妊婦群におけるPPVは6%と言われています。

他の妊娠第一期検査に対してのHarmony Prenatal Testの精度と結果解釈の詳細については、こちらをご覧ください。

 

i 35歳以上の妊婦群での21トリソミーのPPV。発生率1/249。

ii 18歳-48歳の年齢群における21トリソミーのPPV。発生率1/417。

リファレンス

  1. Norton et al. N Engl J Med. 2015 Apr 23;372(17):1589-97.
  2. Norton et al. Am J Obstet Gynecol. 2012 Aug;207(2):137.e1-8.
A:

妊娠10週以降に採血した検体から検査することができます。

A:

Harmony Prenatal Testは、妊娠第1期という早期に1回の採血だけで明確な答えを示す検査です。出生前に行う他のダウン症候群検査は妊娠後期に行われ、複数回の診察が必要となります。従来の妊娠第1期血清検査では、偽陽性率が5%と高いことが報告されています。2 

Harmony Prenatal Testは検査対象の染色体に絞って解析し、また、包括的に品質管理を行うことで99%以上の正確性、0.1%未満の偽陽性を達成しています。1

リファレンス

  1. Ashoor et al. Ultrasound Obstet Gynecol. 2013 Jan;41(1):21-5.
  2. Norton et al. N Engl J Med. 2015 Apr 23;372(17):1589-97.

 

A:

 

Harmony出生前試験では、検査対象の染色体をより正確に評価するために、フォーカスアプローチと独特の解析アルゴリズム(DANSR TM およびFORTE TM)を使用しています。

Harmony Prenatal Testと他のセルフリーDNA検査との違いについてはこちらをご参照ください。

 

リファレンス

  1. Demonstrated by 48 peer-reviewed studies using the Harmony prenatal test as of Jan 2018. (All 48 references can be viewed at harmonytest.com/references.)
  2. Norton et al. New Engl J of Med. 2015; 372(17):1589-1597.
  3. Schmid et al. Ultrasound Obstet Gynecol. 2018; doi:10.1002/uog.19036.

Harmony Prenatal TestはセルフリーDNA の解析に基づく非侵襲的出生前検査(NIPT)であり、確定検査ではありません。Harmony Prenatal Testは、明示的に特定されていない染色体や遺伝子疾患の可能性については検査しません。全ての受診者は自身の検査結果について、医師と十分に相談をして下さい。Harmony Prenatal Testは、CLIA認証及びCAP認定を受けている臨床研究所であるAriosaDiagnostics(米国カルフォルニア州サンノゼ)により開発され、その性能特性が確認されました。2018 年7 月現在、本検査サービスは米国FDA の審査や認証を受けていません。

HARMONY is a trademark of Roche. All other product names and trademarks are the property of their respective owners.

 

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